「書くことが好き」だったのはいつだっけ? 書くリハビリ始めます。

「書くことは好きですか?」

こんな質問をされたらどう答えますか? 私だったら、こう答えるでしょう。

「はい。好きです。」
「好きだから書くというよりも、書かなければ死ぬか発狂してしまうから、やむにやまれず書くのです。」

と。ただし、脳内で。

素直さこそ最強


いろいろな方のブログを読んでいると、「書くことが楽しい! 書くことが大好き!」という気持ちが、スマホやPCの画面からあふれ出てくるように感じることがあります。「本当に書くことが好きなんだなー」と感じますし、実際にそういうブログは、読む側にとっても楽しい閲覧体験を得られて、良い気持ちになることが多いです。

えてしてそのような文章を書かれるブロガーさんたちは、「書くことが好きです」と自己紹介やプロフィール記事などで、素直に発言されていて、私にはそれがとても眩しく、時に羨ましく思えるほどです。

write

前回運営者minoのご紹介に書かせていただいたのですが、私は長いこと、出版や情報サービスの業界で仕事をしてきました。記事を書くことも、著者の原稿に直しを入れることもしてきましたし、読むことや書くことが好きでなければ、こんな仕事を選んでいませんでした。

だから当然、書くことは好きです。私に書くという術が与えられていなければ、冒頭にも書いた通り、きっと精神の均衡を保てなくて発狂するか自殺するかしていただろうと本心から思っています。

ただ、今までずっと言えずに心の奥底に秘めていた職業選択の悔いがありました。

はじめの一歩をはじめていなかった話


人知れず心に秘めていた私の悔いというのは、自分が本当にやりたかったことは文章を書くことだったのに、学生時代からそれでお金をいただくという経験までしていたのに、書くことを生業にする勇気をもてず、一企業に就職して編集者になるという選択をしてしまったことでした。

footprint

私はいわゆるロスジェネ世代です。バブル崩壊後の就職氷河期真っ只中に就職活動をして、ありがたいことに都内の業界新聞社に拾われました。正社員としての就職という両親の強い希望(というより絶対条件として提示されていましたが)を背負い、安定した給与と社会的な信用を得ることを選択したわけです。

新卒入社ということで、配属された書籍編集業務だけでなく広告営業や新規購読者開拓、通販業務もやれば、海外取材をして署名記事を書かせてもらったこともありました。貴重な体験をたくさんさせていただいたことに、きれいごと抜きで感謝しています。

ただ、かなり早いうちに気がついてしまったのです。業界新聞社に勤務していながら、その業界にあまりにも興味がもてない、ということに。勉強して知識や経験を深めればもっと仕事が面白くなるものかと思い努力してみましたが、たいして変わりませんでした。

それもそのはずです。経済的に不安定だろうと、両親からタダ飯喰らいの親不孝者とののしられようと、本心では自分が強い関心をもっている分野の著述家としての道を歩みたかったのですから。

exit

それなのに、私は、職業選択のはじめの一歩から、いばらの道へ踏み出す挑戦をすることもなく、体良く逃げ出してしまっていたのでした。

これは今だから書けますが、長い間、素直に認めることができずにいたことです。我ながら「ダサい!」と叫ばずにはいられません。

「ダサ」からはじまる新世界


会社員でも小説を書き続けて作家デビューする方や、クラウドソーシングで初心者から副業ライターとしての実績を積んで本業ライターとして独立される方が、世の中にはたくさんいらっしゃいます。

私だって、そうすればよかったはず。それなのに、締切に追われて深夜残業する毎日だとか、家事や育児に追われる毎日だとか、いろいろな言い訳をしながら、ほかでもない自分自身から逃げ回っていた、としか言いようがありません。

だから、素直に「書くのが好きです」と発言する書き手の方々がご自分の情熱をストレートに燃やして輝いている姿が、眩しくてたまらなかったのでしょう。今になってようやく認めることができます。

というわけで、ものすごく遠回りしたけれど、脳内ではなく、素直に「書くことが好き」と口に出してみます。書くことや読むことを通してたくさんの言葉に救われてきた者として、諦めずに、書くことを始めます。

noteandpen

長らく書いていなかったブログなので、正直言ってリハビリ状態です。でも、もし自分の情熱に背を向けたことがある誰かに届くのなら、「リハビリからはじめませんか?」と声をかけたいです。

はじめの一歩の右足を踏み出したら、次は二歩めの左足。そしてまた右・左・右・左…と新しい世界で歩を進めてみます。いつかどこかでリハビリをはじめたあなたにお目にかかる機会があったら、大きく手を振ってエールをおくりますね。

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